事業紹介WORKS
測量調査部
安全を確保し、設計の基本情報となる
高度な測量データと正確な地盤データを提供

JR西日本グループにおける測量や調査業務を直轄で行っています。鉄道運転の安全を確保しながら、基準点測量、地形測量、路線測量、3Dレーザースキャナー測量などの測量調査、ボーリング・サンプリング・原位置試験などの地質調査のほか、構造物調査や財産整理など幅広い業務に対応します。これらのデータは快適な都市空間を創造する設計の根幹資料となります。
測量調査部では、鉄道土木の豊富な経験により蓄積された確かな技術力で信頼を築き、多様化・高度化する設計ニーズに対応した測量データや地盤データを提供します。
仕事の流れ(イメージ)

調査方法については品質と安全に考慮して発注者と協議し決定します。作業計画では鉄道固有の規則にのっとり計画書を作成します。現場作業は安全第一で作業を行い、成果品作成後は社内でのチェックを実施しています。
測量調査
線路内測量を主体として、鉄道運転の安全を確保し、設計の基礎となる精度の高い測量を実施します。最新鋭のGNSS測量や3Dレーザースキャナー測量を導入し、いかなる測量にも対応しています。
- 基準点測量
- 水準測量
- 地形測量
- 路線測量



3D測量調査
現場では、任意の位置に3Dレーザースキャナー、基準点にターゲットを設置して、作業対象箇所を囲うように観測を行います。
観測データを社内に持ち帰り、観測した点群を一つのデータに合成。合成した点群から平面図、断面図を作成します。

3D測量を行うメリット
- 現場のイメージを点群として持ち帰ることができます。(現場の可視化)
- 複雑な構造物などでも詳細な情報が取得できます。
- 外業での時間短縮が可能です。
- 点群を取得することで、現場終了後にどこでも断面を作成できます。
- 線路内に立ち入らずに安全に作業できます。
線路内での3D測量
- (計画面)
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- 列車の運行に配慮した計画(立ち入りエリア・時間・人数・日程)を行い、関係各所への連絡等を行います。
- (現場面)
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- 線路内への立ち入りは道路部での測量と違い、いつでも立ち入れるものではないので、無駄や抜けがなくかつ高精度な測量を行うことが必須です。
- 現場の規模や作業条件を考慮した使用機械を選定します。
- 線路内作業では工事管理者や列車見張り員といった特別な有資格者を配置しなければなりません。
- レールを観測するためには道路のアスファルトと違い、天部が鏡面であるため、レーザーの角度が必要さらに、左右両側から測定する必要があります。
- (図化する際)
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- 図化する際は鉄道図式に沿って図化(レールは軌道中心のみ、信号マークのみ等)します。

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点群データ(城廻りこ線橋) -
点群データ(大阪城公園)
地質調査
ボーリング・サウンディング等により地層の構成、分布およびそれらの相互関係や地質構造など地下内部の情報を、豊富な経験と高い技術力で判断して適切な情報を提供します。
現場作業の流れ
- 1:機械の搬入
- 2:試掘
- 3:機械設置
- 4:削孔
- 5:各種試験
・標準貫入試験
・シンウォールサンプリング
・デニソンサンプリング
・現場透水試験 - 6:検尺
- 7:復旧

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スウェーデン式サウンディング調査 -
成果品(サンプリング資料・土質縦断図)
構造物調査
鉄道構造物の健全度調査では、経年による変形の程度、運転保安及び旅客公衆の安全に及ぼす影響度、補修措置の必要性及び緊急性を尺度として構造物の変形や機能の程度を定期的に調査しています。
右下の写真は、橋りょう支承周りの調査風景です。橋りょうは線路においてとても重要な役割を担っているため細かい検査を行います。

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トンネル内の打音検査 トンネル内の目視検査 -
トンネル調査展開図
財産整理
財産整理業務では、鉄道建造物を財産として設計・施工後の維持管理を行うために基礎資料を取りまとめ、データベース化を行っています。