仕事のやりがい・目標は? 技術部の先輩・後輩 クロストーク

さまざまな鉄道構造物の「設計」を担っているのが「技術部」です。そこで入社年次の異なる3名で、これまでの仕事や今後の課題、入社後の成長などを語り合いました。

2012年 入社

友達に「どんな仕事してるの?」って聞かれたら、設計した駅の名前を挙げますね。

先輩 これまでの仕事で印象に残っているのはどんなこと?

後輩A 北陸新幹線の新高岡駅ができる時、そこに在来線の新駅も造ることになって、その駅の設計をさせてもらったことですね。その時、初めて施工中の現場にも連れて行ってもらえたのですが、いろいろ現場からのお叱りもあり、入社2年目だった自分にとっては貴重な経験になりました。

先輩 施工現場に行けたのは、確かにいい経験やね。苦労したのはどんなこと?

後輩A 駅のホームって、1つの分野だけじゃなくていろんな分野が絡んで出来上がるので、いろいろなことを勉強しないといけないことが大変でした。

先輩 普通の構造物なら電車が走ればいいけど、ホームはお客さんがどう動くかを踏まえたり、建築設計さんとの調整があったりして、手間がかかるからね。僕も北陸新幹線とか高架駅の設計を何駅かやったことがあって、思うのは、駅は大変だけど、やりがいがあるということ。「お客さんはこう動くだろうから、ここは危ない」とか「点字ブロックの貼り方はこうしたほうがいい」とか提案ができる分、やりがいは大きいんじゃないかな。

後輩A そうですね、駅やホーム柵は身近なので、友達に「どんな仕事してるの?」って聞かれたら、設計した駅の名前を挙げますね。以前、友達と飲んでいた時、そばに座っていた人が「新高岡駅が最寄り駅」だと聞いた時は、「あの駅の設計に関わった」とすぐ言いました(笑)。びっくりしていましたね。

2015年 入社

大変だったけど、新しい計算の手法を勉強するのはやりがいがあった。

後輩B 僕が印象に残っているのは、敦賀の橋桁を設計した時の構造計算書です。設計手法が変わったので、それに対応する計算書を作成するのが難しかったですね。計算例はあったのでそれを参考にしながら、この案件に合うように計算をしました。

先輩 それはしんどかっただけ? 面白かったこともあった?

後輩B もちろん大変だっただけじゃなく、新しい計算の手法は、自分自身が初めてのことだったので、それを勉強することや、新しいことを覚えることに対してやりがいを感じました。

先輩 じゃあ、今の二人の課題や目標は?

後輩A 今までは与えられた仕事を黙々とやっているだけだったんですけど、人にお願いすることも多くなってきたので、そのあたりの管理をもっと上手にできるようにならないといけないと思っています。

先輩 それは、自分の仕事というより、チームで仕事をまわしていく上での調整ということ?

後輩A そうですね。技術的にわからないことは本を読んだり人に聞いたりすれば解決するけど、チームをまわす能力は意識していかないと身につかないですから。人と自分はスピードが違うし、自分だけがいくらスピードを上げても、協力会社さんや社内の人たちにお願いをしないと大きな仕事はうまくいかないですね。

後輩B 僕は打ち合わせする機会が多くなってきているので、上司がいなくなっても一人でできるようにならないといけないなと思っています。上司の段取りで動くのではなく、必要事項の確認を自分でできるようになりたいと思います。

2000年 入社

僕らは何もないところに自分で考えてものを造れる。その楽しさがある。

先輩 入社してから成長したなと自分で思うことは?

後輩A CADが使えるようになったこと、構造力学に強くなったこと。それから、協力会社さん、親会社さんと打ち合わせをするので、いろんな人と会うことが増えて、人間関係が広がりました。個人的に仕事以外で遊びに行くこともありますね。あと、洗濯バサミがいっぱいついているハンガーに洗濯物を干している時、つり合いがとれるように「これは重たいからここ」とか考えながら干すようになりました。職業病でしょうか?(笑)

先輩 確かに、どういうつり合いで構造物が成り立っているのかを、毎日のように画を描いて計算していたら、日常で見ているものまでそう見てしまうようになるね(笑)。技術屋の見方になってきたということかな。

後輩B スキルという点では、この仕事をしていると技術士の資格は取りやすくなりますね。

先輩 会社としてもJRグループとしても、技術士の資格取得のための支援制度を整えているから、積極的に取得してほしいね。
では、最後に学生さんへ「こんな会社なのでいいですよ」というところを言っておこうか。

後輩B 居心地がいいです。上司や仕事仲間に質問や相談をしやすい職場です。

後輩A 就職活動している時は意識していなかったけど、転勤がないというのは、今になって良かったなと思います。

先輩 ものづくりに興味がある人にとっては、楽しい仕事かなと思う。自分が考えたもの、描いたものが実物として見えるので、そのやりがいや楽しさはある。実際に造る施工も楽しいかもしれないけど、僕らは何もないところに自分で考えてものを造れる。その楽しさがある。そんな楽しさを味わってみたい方にぜひ来てもらいたいね。

学生の皆さま、お待ちしています!